骨盤矯正がメディアでよく取り上げられるようになり
街の整骨院や整体院でも骨盤矯正を行うところが増えたことで
一般の方も骨盤を意識する方が多くなりました
当院でも腰痛で来られた患者さんの多くの方が
「骨盤が歪んでるかも」と言って来られます
ですので、今回は腰痛と骨盤についてブログを書いていこうと思います
今回お話する内容は以下の通りです
①そもそも骨盤って?骨盤矯正って??
②実はすべての腰痛が骨盤と関係するわけではない!
③骨盤を整えるのは大事!習慣を見直すのはもっと大事!
①そもそも骨盤矯正って??
骨盤は身体の土台、そして剪断力に弱い
骨盤は1つの骨ではなく骨の集合体で、骨格や内臓を支える重要な役割があります
そしてその骨盤は歪まないように骨盤の関節部分は靭帯で守られています
ですが、この靭帯で守られている関節には弱点があります
それは縦ズレの力(剪断力:せんだんりょく)に弱いのです
体の多くの関節の形状が凸凹で噛み合う様にできているのですが、骨盤の関節
特に仙腸関節(せんちょうかんせつ)は関節面が平面になっているのです
骨盤を僕の大好きな食パンに例えるなら、1斤の食パン3つを横並びにしてガムテープで止めているようなものです
当院での骨盤矯正はこの仙腸関節に対して調整を行うことになります
ですので、ダイナミックにボキッ!とする矯正ではありません


靭帯を外すとこんな感じ
②実はすべての腰痛に骨盤が関係するわけではない!
なんでもかんでも骨盤矯正ではない
整骨院や整体院に行って、腰痛の原因は骨盤の歪みからと言われたことがある方がいると思います
僕も実際に、腰痛の患者さんに検査をしてそう伝えることもあります
逆に、腰痛の患者さんでも骨盤は関係ないですよと伝えることもあります
しっかりと細かく体の動きを見ていくことが重要で、骨盤矯正をしなくても改善する腰痛はたくさんあります
③骨盤を整えるのは大事!習慣を見直すのはもっと大事!
習慣でズレた骨盤は、整えても習慣でまたズレる
仙腸関節を整えて、その周辺の筋肉のコンディションを整えても
同じ体の使い方をしていれば数週間あるいは早い人で1週間も経たずに
症状が再発してしまいます
腰痛はあらゆる要因から生まれる結果でしかありません
その要因は、この流れだと仙腸関節か筋肉でしょと思われるかもしれませんが
仙腸関節のズレや筋肉のコンディションもただの結果なのです
腰痛の一番の大きな要因は、体の使い方やその習慣によるものだと僕は思っています
何時間もしゃがんだ状態の作業、1日中椅子に座ってデスクワーク、何回も同じ動きを反復する、それで痛まない腰は無いと思います
痛みの出ていない方は「今」痛くないだけです
腰に違和感を感じたら、姿勢を変えてみたり、ちょっと体を動かしたり、整体やマッサージでコンディションを整えたりするのが一番の腰痛予防です
常に体の声に耳を傾けるようにしてみてください
きっと「あ~、これをしてたら痛くなるなぁ」とか逆に「この姿勢だったら楽でいてられるなぁ」というのがわかるかもしれませんよ(^^♪
この記事へのコメントはありません。